【情報共有】健康食品や化粧品の定期購入アフィリエイトの取り組み方

健康食品や化粧品の定期購入は、消費者にとって通常販売価格よりも安く、そして買い忘れなく購入でき、また事業者にとっても売上基盤を確保できる消費者と事業者の双方にとってメリットのある販売形態の1つと言えます。アフィリエイト業界においても、単品購入ではなく定期購入がアフィリエイト成果対象となる広告主プログラムが多数存在しております。

一般的な定期購入の仕組み自体には問題はありませんが、昨今、「定期購入」を巡る消費者トラブルが増加傾向(※)にあるため、アフィリエイト・プログラムの業界団体「日本アフィリエイト協議会(JAO)」ではアフィリエイトに関わる皆様向けに、定期購入ジャンルの取り組み方を下記ご案内させて頂きます。
 

※「定期購入」を巡る消費者トラブル関連の参考リンク

「国民生活センター」
相談激増!「おトクにお試しだけ」のつもりが「定期購入」に!?-解約したくても「解約できない」、「高額で支払えない」…-
「お試し」のつもりだったのに定期購入に!

「消費者庁」
・留意事項(PDF)「健康食品に関する景品表示法及び健康増進法上の留意事項について
・注意喚起チラシ(PDF)「これって!1回限りじゃないの!?
・ガイドライン(PDF)定期購入契約に関する表示義務の追加・明確化
通信販売業者【株式会社TOLUTO】に対する行政処分について
通信販売業者【株式会社アクア】に対する行政処分について
通信販売業者【株式会社GRACE】に対する行政処分について
通信販売業者【株式会社wonder】に対する行政処分について
通信販売業者【株式会社Kanael】に対する行政処分について
通信販売業者【株式会社Super Beauty Labo】に対する行政処分について
通信販売業者【株式会社ニコリオ】に対する行政処分について
通信販売業者【株式会社ライフ】に対する差止請求について

「日本広告審査機構(JARO)」
2019年度上半期の審査状況
 

アフィリエイトサイト運営者(アフィリエイター、ブロガー)

アフィリエイトサイト上の記事やページを見て、定期購入だとは思わずに消費者が健康食品や化粧品の申し込みをしてしまい、トラブルにつながるケースが発生しております。

定期購入に関する消費者トラブルを防ぐため、定期購入のアフィリエイト・プログラムに取り組まれる際には、下記の点を記載・確認するようにしましょう。
 
■定期購入であることを明記
=紹介する健康食品や化粧品が定期購入であることを記載しましょう。

■「おためし」「無料」「モニター」といった単語は利用しない
=定期購入注文を「おためし」や「無料」、「モニター」として紹介すると消費者の誤認を招く恐れがあります。

■定期購入の「最低回数」と、最低購入回数分の「総額」を記載
=最低何回の定期購入が条件となっているか、そしてその合計金額はいくらになるかを記載しましょう。

■定期購入の解約方法・返品方法を記載
=定期購入を解約する為の手続き(電話なのか、ネットでもできるか等)や解約料金、返品にかかるコスト等も記載しておきましょう。

■定期購入の支払時期・引渡時期を記載
=2回目以降の商品は前回の商品が届いてから何日後に届くか、後払いは商品が届いてから何日以内に支払うのかも記載しておきましょう。

■広告主のアフィリエイトLPをパソコンとスマホで確認
=広告主側のアフィリエイトLPが定期購入である事を分かりやすく記載しているかどうかを確認しましょう。パソコンだけでなく、スマホでもLP確認を行う事を推奨します。

■ネット広告出稿時は景表法・健康増進法に反しない広告素材&LPを利用
=リスティング広告や、SNSやニュースサイト、アプリなどのアドネットワーク広告・インフィード広告を出稿する際は、景表法・健康増進法に反しない広告素材&LPを利用しましょう。自己判断が難しい場合は、必ず広告主やASP、広告代理店等に内容をチェックしてもらいましょう。
 

広告主(健康食品や化粧品の定期購入プログラムを提供する側)

アフィリエイトサイト上の不適切な表示や広告を見た消費者が誤認して定期購入の申し込みをした場合、消費者からのクレームや、返品・解約といったトラブルにつながるケースがあります。

消費者庁が発表した「健康食品に関する景品表示法及び健康増進法上の留意事項について」(PDF資料)にも記載されております通り、アフィリエイトサイトの表示についても広告主がは景品表示法及び健康増進法上の措置を受けるべき事業者に当たります。

こうしたトラブルを防ぐためにも、定期購入のアフィリエイトプログラムを出稿・運用する際には、できるだけ下記の点をアフィリエイトLPに記載し、提携アフィリエイト媒体への情報提供とパトロールを実施しましょう。
 
【アフィリエイトLP】

■最重要:消費者庁のガイドライン(PDF)「定期購入契約に関する表示義務の追加・明確化」を満たしたLPを作成・使用する

・定期購入であることを分かりやすく明記し、定期購入の「最低回数」と最低購入回数分の「総額」、解約・返品方法等も全て記載

・消費者本人が定期購入であることを了承して申込するための確認欄を設置

・LP内にアンカーリンクを設置する場合は、申込フォーム部分ではなく、定期購入の最低回数と総額について説明した部分にリンクする

 
【提携アフィリエイトサイト向けの対応】

・プログラム紹介文やメルマガを通じ、定期購入プログラムであることを明記してもらうよう依頼

・アフィリエイト側がSNSやニュースサイト、アプリなどのアドネットワーク広告・インフィード広告を出稿する際は、広告内容&アフィリエイトLPの事前審査を実施するなど、違法な表示・表現にならないよう徹底した対応を取る

・「おためし」「無料」「モニター」といった単語を利用しないよう注意喚起

・広告主側として提供していない情報を掲載しないよう注意喚起
 [問題事例] アフィリエイト側が許可なく「残り○個で販売終了」「残り○時間で申込締切」といった虚偽の表示を行うケースがあります

・アフィリエイターが不適切な広告出稿をしないよう注意喚起
 [問題事例]「おためし500円で購入可能」「実質無料でお取り寄せ」といった広告をアフィリエイター側が出稿するケースがあります
 

健康食品や化粧品の定期購入プログラムを出稿・運用する広告主の皆さまへ

広告主の皆さまにおかれましては、提携アフィリエイトサイトに定期購入であることを分かりやすく表示してもらい、消費者の誤認を招きかねない表示や広告出稿を行うアフィリエイトサイトに対しては提携解除・成果拒否などの適切な措置を実施することで、健全な定期購入アフィリエイトの運用を行って頂けますと幸いです。

ご不明な点あれば遠慮なく日本アフィリエイト協議会(JAO)事務局までお問い合わせください。